
右下の完全埋伏智歯(親不知)の抜歯を行います。
大学受験を控えておられますので、今後のためにもご決断です。
女性の場合、結婚式(披露宴で腫れてしまう)・妊娠・出産・子育てと、親知らずが痛んでは困る場面が多いため
受験のことも考えると高校生の間に抜歯しておくことは良い選択だと思います。
念のため、男性においても同じことが言えます。
完全埋伏智歯ですので、粘膜上皮の中にありますので見えません。
(浸潤麻酔後のため、歯ぐきが膨らんでいます)
位置・方向がオペ前に判ることはとてもアドバンテージがあります。
仮にCTが故障したとすれば、その間は初診の方をお断りする必要があります。
CT無くしてはもはや診断できません、ガン治療であれば当然のことです。
若年の女性の場合、開口量が少ないことが多いため、どうやってアプローチするかという点で
難易度があがります。
この部分には経験値が物を言います。
歯根未完成歯ですので、ボールジョイントのように引っ掛かって出てきませんので
分割して抜歯を行います。
無事に抜歯を終えました。
写真は歯冠を覆っている軟組織である歯嚢(しのう)が残っている状態です。
歯嚢を取り除いてから縫合に進みます。
開口量の制限を受けるため、少々大袈裟に分割しました。
歯根はまったくの未完成状態です。(左下の軟組織)
抜歯後の穴=抜歯窩(ばっしか)には血液の貯留を目指します。
まずは抜歯窩用の抗生物質TCコーンを砕いて入れます。
吸収性のゼラチンスポンジであるスポンゼルを入れて、血液の貯留を助けます。
体に吸収されますので取り出す必要はありません。
約一週間後に抜糸します。
基本的に翌日の消毒や確認は不要と考えています。
よっぽど傷が開いたり出血があれば別ですが、翌日では様子を見ることがほとんどであるからです。
弊オフィスでは保険制度の影響を受けないことも理由のひとつです。
U・Yさん、受験前によくぞご決心なさいました。
これでリスクが一つ減りましたね!
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広島市の自由診療専門の歯科医院 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)