
画像左端:右上第三大臼歯(親知らず)を抜歯します。
現在よりも歯列の不正を招く可能性があり、歯磨きがとても困難である部位です。
大学受験を控えられ、その前に抜歯をご決断です。
まずは靴ベラ状の器具であるヘーベルで脱臼を試みます。
ヘーベルで脱臼することが確実と分かった時点で私は歯根分離鉗子(脱臼鉗子)を用います。
ヘーベルによる歯肉の損傷を最小限に抑えるためです。
ヘーベルと歯根分離鉗子で脱臼が確実となったら、抜歯鉗子でグリップし動かしていきます。
抜歯後の穴(=抜歯窩)の状態です。抜糸窩には血液が貯留して血餅を作り治癒していきます。
血液の貯留を助けるために吸収性のゼラチンスポンジを挿入します。
このケースでは縫合しておりません。
歯根がこれからまだ長くなっていく前の状態ですから、文字通り根を張る前ですので
抜歯するには適したタイミングといえます。
白くなっている部分はエナメル質の脱灰(カルシウム分が溶けて弱くなっている)している部分です。
W・Yさん、これでリスクの一つが無くなりました!
抜歯後から1か月以上経過した状態の記事はこちらです。
「右上の親知らずの抜歯から1ヶ月経過しました。2018.10.27」
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広島市の自由診療専門の歯科医院 三好デンタルオフィス
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すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)