
画像左から2番目の右上第一大臼歯の金属を除去して再根管治療を行います。
内部の白いセメントが見えています。
セメントを除去しました。
根管内には過去のガッタパーチャが存在しています。
過去のガッタパーチャを取り除き、それぞれ歯根の先端(=根尖)まで攻略していきます。
画像は電気的根管長測定の場面です。
無事に根尖まで攻略できました。
近心頬側根の根管が2根に分かれています。
上顎の第一大臼歯は、一般的には近心頬側根管・遠心頬側根管・口蓋根管の3根管と考えられていますが
顕微鏡で覗きますと、ほぼMB2(=近心頬側第二根管)が存在している私は考えています。
MB2は退化したり癒合していることが確かに多いですが、存在すると考えて治療することが必要です。
近心頬側根に根管口が2ヶ所あることがわかります。
これらも滅菌ペーパーポイントで吸水乾燥します。
別アングルです。
滅菌ペーパーポイントで吸水乾燥しましたら、サーマフィルにて垂直加圧根管充填を行います。
近心頬側根の2ヶ所以外をまず根管充填し、キャリアーをカットしてから近心頬側根を根管充填します。
写真は口蓋根管を2本で充填し、遠心頬側根管を1本で充填している場面です。
続いて、近心頬側根の2根管をそれぞれ根管充填しました。
遠心頬側根管と近心頬側根の2根管です。
口蓋根管は楕円形の為、2本で充填していますので、キャリアー(中心となるポリスルホン樹脂)の断面が2ヶ所存在しています。
偏近心投影では近心頬側根の2本の根管がわかります。
H・Mさん、4根管の根管充填が無事に終わって安心しました。
少し痛みが出るかもしれませんのでお大事に。
もしよろしければ
ブログランキングに投票のため、このリンクのクリックお願いいたします。
広島市の自由診療専門の歯科医院 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)