
弊オフィスの歯科治療ユニット ドイツ シロナ社 TENEO(テネオ)です。
インスツルメントハンガーにはモーターやカップリング類が並んでいます。
そこに接続するハンドピースは治療ごとに外して滅菌しますので、通常時はすべて接続の無い状態です。
なかでも矢印のスプレービット(マルチウェイシリンジ)(3Wayシリンジ)は
水・エアー・水とエアーのミックスを出すもので歯科治療には欠かせないものです。
治療時には写真のスリーブを装着して使用し、終了時には外してDACユニバーサルで滅菌します。
弊オフィスの基準としては、この部分を外して滅菌できる機種であることが最低条件と考えます。
日々患者さんごとに脱着をしますし、使用頻度自体も多いので
エアーのボタンを押した際に望まない水が少量混ざってくる現象、
つまり「水を噛む」状態が劣化の証拠として発生してきてしまいます。
接着時には乾燥こそが命であることは、ことあるごとにブログに書いてきましたが
乾燥させるつもりで水を少量吹き付けているとしたら、それは不十分な接着となり不本意な結果を招いてしまいます。
TENEOにはアシスタント側ハンガーにも同じスプレービットがもう1本ついており、
ドクター用ハンガーのものが劣化した際に、既に交換して使用していますから弊オフィスの使用ペースでは
4年で寿命が来てしまう計算になります。
そこで 6321983 S/T スプレービット バルブボディ ドイツ仕様(右水)を新調しました。
S/TとはTENEOとSINIUS(別タイプのユニット) 共通であることと推測できます。
日本仕様は左ボタンが水ですが、弊オフィスはもう1台のドイツ製治療ユニット KaVo ESTETICA E80 が右水しか
選べないため、それに合わせてTENEOもドイツ仕様の右水仕様にしています。
新旧を見比べてみます。
新しい方がボタン部分の金属が輝いています。
仕上げが異なるような印象を受けますが、旧タイプがただ単に劣化したのかもしれません。
新タイプには左端に金属の坊がついていますが、輸送時の接点の破損を防ぐための棒と推測され、
これを引き抜いて接続します。
新しい方にはヒーターの金属パーツがなく肌色のチューブになっています。
少しずつ改良されているので、単純な比較はできませんが、ヒーターありと比べてどう違うのか
比較してみたいと思います。
エアー用のヒーターレスですのでコネクション部分には端子が一つ少ないように見えます。
破損防止用の金属棒がついています。
その周囲のプラスチックパーツにも肉抜きが追加されています。
水とエアーを噴出する部分です。
ライト用のLEDのタイプが変わっています。
(※弊オフィスのTENEOは新型のLEDに対応していないため旧タイプのライトに変更していただきました。)
つまり、旧タイプではボタンを強く押すことで水とエアーのヒーターが働きますので
その組み合わせで理論上8通りの噴射パターンがあります。
新タイプではエアー用のヒーターレスですので5通りです。
旧タイプは2011年製造、新タイプは2019年製造です。
旧タイプはオーバーホールしてまた使用する予定です。
まずは旧タイプに「お疲れさまでした」と言いたいですね。
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)