
左下第一大臼歯の頬側に膿の出口である瘻孔(ろうこう=フィステル)が形成されています。2019.08.21撮影
歯科用CTによる立体画像です。
矢印部分の左下第一大臼歯の近心根に限局した骨吸収があり、ヒビや割れが原因と考えられます。
残念ではありますが治る見込みがないため抜歯をご決断です。
失活歯(神経の死んでいる歯)でありますので、メタルコアとメタルクラウンがまず取れました。
残った歯根の状態です。
内部まで黒くなっていることが特徴的です。
歯根を近心根と遠心根に分割しました。
まずは近心根を抜歯しました。
炎症性の肉芽組織が大量に付着しています。
抜歯後の抜歯窩(ばっしか)の状態です。
内部にはまだ肉芽組織存在していますので、きちんと掻爬(そうは)します。
掻爬を終えました。
抜歯窩内に抗生物質を砕いたものと、血餅の保持を助けるためのゼラチンスポンジを挿入し、シルクの糸で縫合しました。
今後のさらなる治癒を期待します。
F・Mさん、抜歯は怖かったと思いますがよくぞご決心なさいました。
広島市の自由診療専門の歯科医院 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)